家の改築などで撤去した柱から、ウクレレ(だったと思う)を作っている人の話を読んだことがあります。
かつての住居の形見として、何かを残したいというお客さんがいるのですね。
木材というのは 多少いたんでいるように見えても
表面をけずれば、それはそれはきれいな木肌がちゃんとあらわれ、
どんなふうにでも再利用できる資材ですから。
さて、ある日のこと、ていねいに枠加工のされた 古いラワン材の扉が、僕のところにやってきました。
知り合いの建具屋さんに撤去品をもらったのです。
ベニヤや化粧合板でなく、芯まで身のつまった 無垢材の扉です。
これは、捨てられないですよ。そのうち何かに使ってやろうと、取っておきました。
そしてこの度、ご覧のように、本棚に生まれかわりました。
僕のデスクの右隣に立っています。
もとは扉のブックシェルフです。