かなり傷んだ 無垢材の玄関扉の塗りかえを 頼まれました。
外して持ち帰り
1 古い塗装を研磨して落とし、表面をつるつるにして、
2 着色して、
3 屋外用ウレタンニスを3度かさね塗り
・・・という工程を、運よく一日でいっきに 終えることができました。(すべて刷毛塗り。)
良く晴れた秋の日の、からりと乾いた空気のおかげです。
塗装をうまく成功させたければ、まずは気候のいい日を選ぶことだと思います。
雨の日は湿度が高くて、乾きが遅いですが、時間さえ気にしなければ大丈夫。(もちろん屋根の下で行うんですよ。)むしろ暑すぎる日がうまくいきません。
塗料がどんどん蒸発して、気が付かないうちに粘度が上がるからです。ハケがいつの間にか柔軟性をなくし、塗りにくいです。
それと、気温の高い時に直射日光で乾かすと、塗膜の表面だけが先に乾いてしまい、重ね塗りをした後に、まだ十分に乾いていなかった下地の塗装が溶け出してしまうことがあります。
今回の扉は、夜の間お客さん宅の玄関扉を外したままにはできないので、1日で終えましたが、理想を言えば 2日3日とかけて、じっくり乾かしながら塗装を重ねるのがいちばんです。
ニスをハケ塗りする場合はちょっと高くても良いものを選んだ方が、まちがいなくきれいにしあがります。
安いハケは、塗っている最中に毛が抜けます。
広い面を塗るときには、幅の広いハケを使いましょう。あとは、思い切りとスピード感。
それと水性の塗料の場合は、気温が低くて0°以下になるときはうまくいかないときもあります。
何しろ水溶性ですから、水が氷になる温度ではうまく働かないわけです。
塗料缶には注意書きされていることですが、知られていない知識のひとつかもしれません。