ネパールのカレー屋さんの 棚や、バーカウンター、靴箱などを作ることになりました。
ネパール人のご店主は「とにかく安くつくてもらいたいの。」を連発します。「おかねあまりないね。」
日本語で、こまかいニュアンスの話し合いができないこともあって、本当のところ、どの程度の品質を求めておられるのかが、つかめません。
先方の感覚も、いささか日本人のスタンダードとは、ちがっている様子です。
「そうはいっても、見るからに安っぽい出来上がりでは、客商売に、マイナスだろうにナ・・」と考え、
「丈夫さと機能だけはそなえて、見栄えはよく、ただし見えないところは、ベニヤ板むき出しのまま」という徹底した「低予算店舗什器」仕様にしました。
ふだん作っている、個人のお客さんのための家具では、まずありえない「建設的手抜き」です。
でも、いろいろな工夫をとりいれて作るのは、楽しかった~。
(写真は店主さんと、天井までの大収納の靴箱 )