2010年に、冷房が苦手なぼくが、夏に外で眠るために自宅の庭に作った「日よけやぐら」です。
最初は、ある夏の夜に、外のほうが涼しいだろうと、庭にテントを張ってみたのですが、(道路から少し奥まった場所なので、さほど人から見られることもない。)
まず昼間のカンカン照りでしっかり熱をふくんだ地面が熱くて寝苦しく、そしてテントは、メッシュ窓にしても密閉感があり風通しもいまひとつでした。
「昼間の日光を遮ることで、地面が熱をため込むのを防ぎ、風通りの良い高さに(地面から数十㎝)すのこのベッドを広げて、蚊帳を張って眠りたいな。夜露や少々の雨を防いで。」
なんてことを考えながら犬の散歩をしていると、ちょうど木造アパートの取り壊し工事を行っていて、「あの~」と声をかけ、柱として使える廃材をたくさんもらえることができました。
これはもう作るほかないですよね。
出来上がった年の夏は、観測史上最高の暑さを記録した夏でした。
いやあ、助けてもらっちゃったなあ、こいつには。
現在までの10年の間に補修工事を繰り返し、(木材は腐食してしまい)今では単管パイプとアルミ材で、組み立て直されています。
しつらえも進化して、ステンレスのワイヤーに沿ってヨットの帆のように遮光シートを広げたりしまったりできるようになっています。(夏前に設営しますから、そのとき写真もアップします。)
年々夏の暑さが危険なものになってきて、いまは盛夏には冷房をかけて部屋で眠るようになりましたが、日中の遮光効果は、とても大きいですし、比較的涼しげな夜は、外でほのかな風を感じて眠ることができます。
きもちいいです。